なおと慶一郎と別れてから自分のアパートに辿り着いて……
玄関にそのまま座り込む俺。
「はー……緊張した……」
俺、重症だな。なおを見ただけで……
なおと会話を交わせただけでこんなに緊張して……
涙が込み上げてくるんだよ……
相変わらず綺麗だった。
そしてやっぱり大好きだという感情は全く俺の中から消えてなかったよ……。
「なお……泣かしてんじゃねーよ……」
服の裾で涙を拭いて立ち上がる。
なおの番号は手に入れた。友達としてだけど、繋がりはまた復活させられた。
見てろよぉ!必ずお前の心の鍵を開けて姫を奪還してやるんだから。


