一一でも違った。 目が覚めた時にはもう…… 隣にいたなおの姿はなくて かわりに枕元にはアパートの合鍵が置かれていた。 なおは心に鍵を閉めて、俺の前から姿を消した。 「なおのバカ……助けてくれねーのかよ」 思わせ振りな素振りを見せて、安心させて……なんて残酷な姫なんだよ? その鍵を握り締めて…… ただ、ただ…… 止まらない涙を流し続けていた。