俺は慶一郎に地図を書いてもらって、その亮って男のアパートに向かった。
慶一郎の話だとかなりおとなしい男。
なおの明るさのおかげで友達も増えて明るくなったらしい。
そんな男がなおを裏切るか?
「グリーンウール103……ここか?」
キレそうな感情を必死に抑えながら教えられたアパートのインターホンを押した。
「……ハイ」
開かれた扉の先。左頬がはれあがって最近殴られたような傷のある男。
なおにやられたのか?
間違いない。こいつがなおをラブホに連れ込んだ男。
亮は黙ったままの俺を不審そうな目で見る。
「どちら様ですか?」
「なおの彼氏だよ! お前、昨日なおに何をした?」
本当なら今すぐにでも殴り付けてやりたかった。
でも理由を聞いてからだ。何かの間違いかもしれないという希望もあったから。
亮は俺の言葉に一瞬ビックリしつつも部屋に入れてくれた。


