「だーかーら! 私は絶対同居はしたくないタイプなんです!!」
「私だって嫌よ。なおちゃん、教えておいてあげる。お嫁さんが10気を使ったらお姑さんも10気を使うものなのよ」
お……女同士、本音トーク炸裂だよ。
怖くて聞いてられない俺は少し離れたところに避難。
「直哉! 俺に彼女いてよかったな」
兄貴がこそこそ俺に話し掛けてきた。
「は? 何で?」
「彼女いなかったら俺、絶対なおちゃん押してたわー」
はあああ?
「ふざけんな! もし彼女と別れてもなおには絶対手出すなよ!」
俺がマジギレしていると、肩を震わせて笑い始める兄貴。
「いや、実は冗談でなおちゃんを口説いた時があったんだよ。そしたらさ……」


