おそるおそるなおを見ると平然とした顔。
「私のことは気にしないでいいよ。私もその子に一度会ったことありますけど人の男に手を出す最低な女でした。私は友達にもしたくないタイプですね」
ぷっ!!
な……なお姫。お前の言ってることは間違いではないけど、正直に言い過ぎなんじゃねーか!?
「ははっ……正直に何でも話すお嬢さんだな!」
親父は苦笑い。一方、お袋は……
「性格の相性はあるもの。仕方ないわ。なおさんの趣味は何?」
わ……笑ってるけどめちゃくちゃ探りに入ってきた!
ボロを出させるつもり!?
「料理は好きです」
「例えば?」
「ゴルゴンゾーラのパスタ、キッシュ、パエリアとか……」
よ……横文字ばかりでお袋は首をかしげている。
なお……ある意味ナイスな答えだ!!
「和食は? 直哉は和食が好きなのよね? さゆりちゃんは肉じゃがが得意って言ってたわ」
「だからさゆりの話はするなって言ってるだろ!」
マジでイライラしてきた!!
「和食も作れますよ。でも得意料理は肉じゃがです。って今どき答える人って古くないですか!?嘘っぽいっていうか」
う……うわ……誰か助けて下さい……


