「ツッチー……実はさぁ」



何か言いにくそうに口を開く姫。



「……生理……今日きた」




え?


…………………………。


「ええええ一一一一!?」



ソファーからころげ落ちて床の上で脱力する俺。



「ごめん! 周期的にきてる子でも体調とかストレスが原因で、遅れたりすることあるらしくて……騒動おこしてごめんね」



「そうなんだ。なんか今の聞いて、かなりガッカリしたからやっぱ俺、なおとの子供欲しかったんだな」



心から思った。だってなおと俺が愛し合って生まれてくる子供……早く見たかったな。



落ち込んでいる俺を見て、なおは微笑んで俺に近づいてきて軽くキスをしてくる。



「ありがとう。今回の件でどれだけツッチーが私のことを想ってくれていたのか分かった」



バカだな……なおは。今ごろ気付いた?



「いつでも俺はなおのこと想ってるよ……」



なおの唇を指でなぞって、目を閉じたなおに唇を重ねる。



だって一生添い遂げようと思えたのってなおくらいだよ。



そんな女に



俺はもう出会ってしまったんだ。