サイコーに不機嫌なお姫様。




静まり返った部屋。


ガキのくせにこんなこと言うなんてバカだよな。


でもさ……本心なんだよ。沈黙を破ったのはなおの父親だった。




「――合格っ!!」




…………………は?



「やべー俺、40代で孫できちゃうよ♪」


「私はおばあちゃん? 絶対に、ばあばって呼ばせよう」


「まさかなおに先を越されるとは……親戚から痛い目で見られる」


「ねー俺は? なお姉の子供が生まれたら俺おじさんになるの!?」


「おう! カツオが雅人でタラちゃんが赤ちゃんだよ!! はははは♪」



…………………あの。
一人ついていけない俺。



「……親としては正直ショックだけど。君は人間的にしっかりしてるから信用するよ。できるだけうちも援助はするから……なおを……頼むよ」



うわ……感動して泣きそう。



「はい……ありがとうございます」



すでに涙を流している姫が俺の隣にいて……ハンカチで涙をふいて頭を撫でてあげた。



なお……お前の家族はサイコーだよ。



愛に満ち溢れていて……だからなおみたいなサイコーな女の子が生まれてきたんだな。




やっぱ……俺
なおに出会えてよかったよ。