俺はきちんと座りなおして、畳に両手をつく。
「……なおさんのお腹の中には、もしかしたら僕の子供がいるかもしれません」
「え一一一一!!!!」
俺の衝撃的な言葉に母親と姉ちゃんと雅人はバカでかい声で驚く。
肝心な父親は……
「……土屋くん。君、仕事は?」
「新車ディーラーの営業を……」
「それでなおと生まれてくる子供を養っていけるのか?」
う……今の俺の給料じゃどう考えても無理だ。
「だからまだできたか分からないって言ってるじゃん!」
「なおは黙ってろ! 仮定の話でも大事なことなんだよ! 恋愛は自由だよ。でも順番は守らないと……なおは大事な娘なんだから」
さすがなおを育ててきた親父さん。
筋が通らないことが嫌い。そしてなおを一番に考えている。
子供なんて一生のことなんだから……
でも俺の意志は……
「確かに僕の給料じゃ、やっていけないし。やれたとしてもかなりきつい生活をさせてしまいます。でも……」
それでも俺の気持ちは
「未熟者の僕がこんなこと言うのはおこがましいけど誰よりもなおさんの幸せを考えてます! 仕事を掛け持ちしてでもなおさんと子供は僕が一生守ります!!」


