受付に行って管理人から懐中電灯と傘を借りてみんなで手分けして探した。
「なおは公園に降りていったの?」
「うん。でも二度探したけどいなかった」
翔汰は公園の地図を見て考え込む。
「登山道は?」
「は?」
「ここ登山口があるんだよ。来月ハイキング大会もあるから整備されてる。公園にいないなら……」
俺は翔汰から地図を手に取って走りだす。
「俺、行ってくる! みんなはもう一度公園探してて!!」
もう傘なんてさしてなかった。
無我夢中で走った。
なおはこんなに心配をかける奴じゃない。
きっと何か……
嫌な想像なんてしたくないけど何かあったんだ!
「ああ! もうマジで俺のバカ!!」


