……誰かが呼んでいるような気がする。でも、ぼやけていてよく見えない。

身体を起こされて、頭を固定される。

そして、何かを飲み込んだような感覚がしたけれど、なんだかどうでもいい……


背中にやわらかい感触が再び訪れる。

頭もふかふかな何かに寝かされた。


そして、温かい何か。大きくて、頑丈な……


わたしはその包容力に安心して、それに頭をすり寄せて深い眠りの中に落ちた。



「まじかよ……」



ため息と共に、そんな言葉が耳に届いた気がした───