私は無言のままポケットから携帯電話を取り出し、新着メールを確認する。


先輩からは、何も送られていない。


「ねぇ、ナナミ。パフェは明日でもいい?」


「え? うん…それはいいけど……」


「それからね、私が1時間してもナナミに連絡を入れなかったら……その時は樹先輩に連絡して」


きっと、生徒会室にいるハズだから。


私はそう言い、手紙をギュッと握りつぶしたのだった――。