爆走★love boy4

それはとまどいであり、否定的であり、私をあざさらうものでもあった。


あたり前だ。


こんなに大勢の人間を私1人で束ねるなんて……考えられない。


樹先輩に握られたままの手が、かすかに恐怖で震えた。


それを感じ取ったのか、先輩がこちらへ視線を向ける。


「やめるか?」