サーっと血の気が引いていくのがわかる。


今まで私に抱き着いていたナナミが、知らん顔して離れていった。


「あ、あの私っ……」


「親父に言って、暴力行為で退学にしてもらう」


「うそっ!!」


「うそに決まってんだろ。仕掛けたのはこっちだ」