「あんた、本気で私に手を出す気、ないんでしょ?」


その言葉に、他の2人が少しだけざわついた。


「手足も拘束してないし、ポケットの中も確認してない。ポケットに鍵が入っていれば、それが凶器になることだって安易に想像できるのに」


まくし立てるように言って、大きく深呼吸。