「それを教えたんじゃつまんないでしょ」


そう言って、私の目の前に立っている覆面2人はいやらしい笑い声をあげた。


バカにされているようで、すごくいやな気分だ。


完全に霞みが晴れて周囲を見回すと、ここが体育館倉庫だということも把握できた。


「今なら、まだ許してあげる。ここから出して」


ここでひるんじゃいけない。