「ごめん。ちょっと行かなきゃ」


松田はそのままレジに向かおうとする。



「雄ちゃんちょっと、どうしたのよ?」
「ちょ、松田さん?」


四人は慌てて後を追った。



「恵理子があのケータイを持ってて、幽霊に追われてる」


「えっ!?」



「今、南平の駅にいるから、すぐに行ってやらなきゃ」


「分かった。私も行くわ」


会計を済ませると、全員が松田の車に乗り込み、車は南平駅を目指して走り出した。