恵理子は目を覚まして、枕元の時計を見る。


時刻はまもなく十時をむかえるところだった。


もう少し寝たい気持ちをグッと抑えて、眠い目を擦りながらベッドから起きだす。



昨夜は、美知のことと、道裕が言った幽霊のことが頭の中をグルグルまわり続けて、ほとんど寝付くことが出来なかったのだ。