「それはそうと、美知の遺体ってどこの病院に運ばれたのかしら?」


恵理子がふと思いついて聞いた。




「そういえばそうね。道裕くん聞いてる?」



「いや、聞いてないや」


道裕は急いでベランダに出て、下を覗きこむが、すでにパトカーも救急車も引き上げているみたいである。



「警察に電話して聞いてみましょう」


恵理子が言った。