美知が携帯電話を、服のポケットにでも入れたまま飛び降りていれば、壊れているかもしれないが、

確かいつも手に持って歩いているバックの中に入れていたはずである。


道裕は部屋の中に入ると、美知のバッグを探した。



――あった!


中を物色すると、携帯電話が出てきた。