「ところで……何で僕が呼ばれたんでしょうか?」


松田はすぐに思っている疑問をぶつけた。


「ああ、実はですねぇ。今回は都市伝説について検証して、それを漫画にしようという企画でして」


何が嬉しいのか知らないが、富永若菜は目を輝かせて喋る。


「はぁ……」


「それで色々調べて、面白そうなものを取り上げて調査に行くんですが、その上で地理に詳しい方がメンバーにいると心強いじゃないですか」


「ああ、それが俺?」


「はい。期待してます」


やはり可愛い女性に頼られるのは悪い気はしない。



「分かりました。任せてください」


ものすごぉ~~~~く面倒くさい気持ちをグッと堪え、松田は満面の笑みで答えた。