ケチャップのないオムライス【短編】



私と彼は二人になってからも、テンポの良い会話を続けた。


私にとって彼は昔からの知り合いのようで
気兼ねなくディナーを楽しんだ。



店を出たあと、

私は彼に「千春をよろしく」

と言って別れた。

少しだけアルコールが体に巡り、

夜の風を感じながら歩いていると




手首を捕まれた。