私と彼は二人になってからも、テンポの良い会話を続けた。 私にとって彼は昔からの知り合いのようで 気兼ねなくディナーを楽しんだ。 店を出たあと、 私は彼に「千春をよろしく」 と言って別れた。 少しだけアルコールが体に巡り、 夜の風を感じながら歩いていると 手首を捕まれた。