私に決断をさせてくれた、 あのふっくらとした彼女は今頃どうしてるだろう。 新婚生活をスタートさせて旦那さんと仲良くしているかな。 私は教えてもらった。 一緒にいて心から笑顔になれなきゃ意味がないってことを。 最後に残った荷物を抱えてパンプスに足を滑らせる。 この鍵を使うのも今日で終わり、これから大家に返しに行こう。 ありがとう貴史。 ありがとう、花嫁さん。 End