泣き虫ウサギと不器用ライオン




靴下の長い方をちょっと折って、自動販売機の前に行く。



喉乾いた...


自動販売機の薄いガラスの中の自分は、目の下にクマまである。


100円を入れて、迷うことなくカフェオレの方へ手を伸ばす。



するとそのボタンには、赤く"売り切れ"と表示されていた。



う......



いいもん。

オレンジジュースにするもん。




そのオレンジジュースは150mlサイズで、紙パックのカフェオレよりも20円高い。


もう一度財布取り出して、チャックを開ける。




「ふ...ふぇ......」