泣き虫ウサギと不器用ライオン




「で、俺に何の用だったの」



やっと、本題。


私のせいで時間取っちゃったし、お金返してさっさと帰ろう。




「あの、今朝はどうもありがとうございました。お陰で喉を潤すことができまして...で、早くお金を返そうと思って、今日来ました」


原稿のように喋り、カバンから財布を取る。




「別にいいんだけど」



と呟く戸田さん。



けど、やっぱり返さないわけには...



「あ......れ、」



財布の中を見てあんぐり口を開ける私。