泣き虫ウサギと不器用ライオン




すると、腕をグイッと引っ張られて、起き上がらせられた。



その主は、戸田さん。

すごい、力が強い。


なんだろ...



戸田さんの隣には箱が置いてあって、中には風邪薬やら湿布やら入っている。



あ...もしかして......


中から消毒液と綿棒と絆創膏を取り出して、蓋を閉じた。



綿棒に消毒液をちょっとつけて、わたしの肘を持ち上げる。





「染みるよ」




そう、低い声で顔も見ずに言うと、すりむいて赤くなった私の肘を綿棒でつついた。



「いっ......」