「ふぇぇ、電車あと2分で来ちゃうー!!」 バタバタと家の中を駆け回り、猛スピードで準備をする。 「ほれ、急げ!」 お姉ちゃんに渡されたお弁当を鞄に入れて、ローファーに足を突っ込む。 「ああっ!!ご飯食べるの忘れた!」 「あーもーちょっと待って!はい」 差し出された箸を握って、目の前のほんのちょっとの白いご飯とお味噌汁を口に入れる。 「ん、ごちそうさま!!行ってきます!」 「ほーい」