これは・・・

この雰囲気は・・・


「ど、どっか行く!」


慌てて 近づいてくる顔を
両手で阻止した。


「ぷっ・・あはは
んな焦んなよ。
分かった、分かった。
じゃー・・・キスだけ。な?」


そ、そんな・・・

輝樹は そりゃ・・・

そういうの恥ずかし気もなく
普通に言えて 
行動できるかもしれないけど

あんまり免疫のない私にとって

そんな事を

こんな至近距離で

しかも、輝樹に言われると


いいよとか
ダメとか・・

言葉に出すどころか

目すら合わせられなくなるのを知ってて

わざと こういう事するんだから・・



ほんと・・・・

憎ったらしくなる・・・。


「だんまりか・・・
無理強いするわけにも
いかねぇしなぁ・・・?」


変なとこで

性格悪いし・・・・