りゅう、思い出させるような事ゆうなよ



りゅうはゆうの過去を知らない。

でも、異変を感じたのか。


『ごめんっ。』



『い…や…。いいよ…』


座り込んだ…。


『ごめん。二人にさせてくれ。』



『ああ。』


りゅう達は教室からでていった。



『大丈夫か?』


『…う…ん…』


小さな身体は震えていた。



俺はゆうを抱きしめた。



『っ。翔ー。』


『泣くな。大丈夫だから』



『翔ー。翔ー。』


俺を呼ぶ声はかぼそかった。



まだ、無理か。