ヒミツなんだからね




『ゆうと君が助けてくれたのよ。』




そうだったんた。ありがとう。ゆうと。



トントン。失礼します。




『じゃあ私は職員室にもどるから』




先生は職員室にもどっていった。



『ゆう。大丈夫か?』




『運んでくれたんだってな。
ありがとうな。』




ゆうとだった。




『無理すんな。女の子のくせして、はしごなんかもつなよ。』




『……どうして。』




『おかしいとは前から思ってたんだよ。
身長にしても。顔にしても。』




そうだよね。わかるよね。




『俺、男が好きなのかって本当焦った』



『好き?』