「ほ、ホントにこの格好しなきゃ駄目なの…………⁇」




「そんなウルウルした瞳でみられても……瑠奈が夏野くんに言われたんでしょ⁇」




「だ、だけど………この格好は……」




「瑠奈、と〜っても似合ってるよ♪」




「……………うう。恥ずかしいよー!!」




あたしの悲痛な声だけが部屋に響く。





莉麻と美那に褒められても。





あたしで楽しんでる事は分かってるんだからー!!!





だって、その証拠に。





あの2人、あたしの事を眺めてクスクス笑ってるんだもの!!!





………………どうして、こうなったかと言うと。




それは遡る事1日前。





あたしは、逸輝とホテルに戻って来て。





どうにかまた先生方に遭遇する事もなく無事に部屋にお互いに戻れた。




逸輝には部屋に戻ってからメールでお互いの無事を確認してたから。





だから、あたしは逸輝の事を。





逸輝はあたしの事を知ってるって訳。





だって、普通だったら部屋のある階が違うから知らないはずだもの。