通り過ぎて行った逸輝を見て、はっきりと振られた様に感じた。 言葉にしなかったら伝わらないのに、あたしはまだ気が付かなかった。 教室に戻って授業を受けてても、何処か集中出来ない。 今日は新曲のレコーディングがあるからしっかりしなきゃ。 そんな事を窓から見える景色を眺めて考えていたら、 ーーゆさゆさ‼ 「ぅえ⁉」 「やぁ〜っと気が付いた」 「もうお昼休みだよ⁇」 「っえ⁉そうなの⁇」 「そうだよ、何回も呼んだのに気付かないんだもの」 「ほら、時間がなくなっちゃうからお昼食べよ‼」