体育館には誰もいなかった



「貸切…」



それからあたしはひたすらボールをゴールに投げ入れた




頭から離れてくれない和也を…






忘れるかのように






「あっつ」



体育館は意外と暑かった



…あれ?





なんか頭がふわふわする



ヤバい。




倒れそう








「幸希っ!!」





薄れゆく意識の中誰かがあたしの名前を呼んだのが聞こえた