目の前には背中。 見覚えのある背中。 どこからどう見ても背中。 「と、斗真君・・・・・」 佐藤さんが、震える声でそうつぶやく。 斗真君、だぁ? 背中の主の顔を横からそっと見上げると、確かに“斗真君”だった。 「こいつ帰ってこねぇし、お前らもいねぇから探してみりゃ、どういうことだよ」 「い、や、違くて、」 「何が違うんだよ」 青くなっている佐藤さんに詰め寄る浜崎斗真。