「古田だ」



ふいに聞こえた声。
甘やかに呼ばれた、自分の名。




「え・・・」

「古田だよぉ・・・あたしが、今ほしいのは・・・古田だぁ・・・」




泣きそうな声。








あぁ、やべぇ。
嬉しすぎる。


俺、マジ泣きそう。






「森・・・瀬・・・」