The Story~恋スル君ヘ~

てってって・・・と、走り寄ってくる。




セミショートの髪を、2つに結ぶ彼女は、
いつも以上に軽やかな雰囲気だ。




「やっほー、功毅っ♪」

「お、おぅ・・・」





何となく、引き気味になってしまう。

違うのに。
こんな、彼女に幻滅されそうな受け答え。




したいわけじゃないのに。





「これから試合?」

「あぁ、うん。夏川高校の3年と」