The Story~恋スル君ヘ~

「そう。ちょっと撮らせて」

この体温の上昇を悟られていないか、
どぎまぎしながら答える。


「うん、全然いいんだけどさ、どんなの撮るの?」

「えーっとね・・・」




どう説明しようか、ちょっと困った。




「男バスのドキュメンタリードラマ」


言ってから、少しまた体温が上がった。



「練習中の様子とか、撮らせてほしい。
 あと、インタビューとかも」







その瞬間、岡山の顔が輝いた。

「それなら、がんがん撮っていけよ!
 俺たちの格好いいところ、
 撮りまくって、見せまくって・・・」

「おい、アホ山。ふざけるな」






冷静な突っ込みが入ってきた。