「・・・5組に他に知り合いは?」

「いない~」

「・・・じゃあ、もう答え出てるじゃん」

「でも~」



あたしにすがられても、困るんだけど。


よしよし、泣きなさんなと
花のロングヘアをなでながら、眉を下げる。


いいな、ロング。
あたしはショートだから、うらやましい。




と、花が飛び起きた。



「思い出したっ!」

「な、何を・・・?」

「1人いたわ、知り合い!」

「そ、そう。おめでとう・・・」

「夏帆!付いてきて!」

「え~・・・」

「いいから早く!」






花に手を引っぱられる。


・・・思えば、それが全ての始まり。