The Story~恋スル君ヘ~

「はいはい、分かりました。で、撮影?」

「う、うん。ちょっと練習風景撮らせて」



戸惑っているのか。
少し不安げな表情の田川。




ダメだな、俺。
こんな表情1つで崩されちまいそうになる。





「じゃ、まずは俺の美しすぎるダンクシュートから・・・」

「あ、アホ山は撮らなくていいから」

「おい!誓志ぃ・・・!」




せいぜい冷静気取ってやる。
だって、田川も俺に何も思わねぇんだもん。



「よっしゃ、お前ら!最高のバスケ、放送部に見せつけてやれ!」