「和也ースタンバイするよ」 ヒロの声にボーッとしていた頭を揺らす。 「あ、あぁ」 何か、大事なことを思い出せそうだった。 「ほら、今日の円陣は和也が仕切んなくちゃ!」 葵がケラケラ笑って俺の背中を思いっきりひっぱたいた。 「祈ー、あんま本番前に菓子食うなよ…」 「凪だってさっき食ってたじゃんかー!」