誰も私を知らない街へいけば、こんなふうに周りを気にしたりしなくてすむ。
琴美はありったけの現金と必要な物を鞄につめて思い出をすてた。


新しい街は新鮮だった。今までになかった自由だって手にはいった。
これで幸せになれる。そう思っていた。