周りの顔色を伺いながら、本当の自分の姿を消したい。いつしかそんなふうに考える琴美と誰かを信じてみたい。
そう思う二つの感情は琴美を支配する。

私は一体なんのために生まれたのだろう?
誰にも必要とされないの?

琴美は時おり、死にたい…
そんな風に考えていた。
死ねば楽になるかもしれない…私が消えたら一人は誰か涙を流してくれるかな…

時折そんな感情がよぎりながらも毎日をいきるようになった。