いつも連絡は琴美からだった。
気にもとめない潤平に、連絡をしてくる。
どうせいつものお金の要求なんだろう。
金はいくらでもあるから…

金の亡者である潤平はそんな風にいつも思っていた。
彼女のことなど何ひとつとして知らないのに。
彼女に対して、何一つとして与えもしなかったくせに…。