あい子が帰ることはなかった。
一ヶ月待っても、半年まっても、もう二度と潤平の元にあい子がかえってくることはなかった。

寂しい夜を何日ものりこえていた。

それでも潤平は何が悪かったのかさえわからずにいる。
ただ、時間だけが自分だけとまって取り残されている。
そんな感覚だけがただ刻々と時間を支配していった。