ある日、あい子が夜遅くまで帰ってこない。
いつもは帰ってくるあい子が、何時になっても帰宅をしない。
潤平は何度もあい子のケータイに電話をかけるが一向に出る気配がない。
留守電に録音を10件以上いれた。

早くかえってきてよ。

どこいってんだよ。このアマ。

帰ってきたらただじゃおかねーからな。

ごめん…あい子がいないと寂しい。

なぁ、お前いい加減にしろよ。帰ったら殺すぞ。

その時の気分をそのまま録音していた。

だけど、その翌日も、よく翌日もあい子が帰ってくることはなくなった。