僕は彼女を自分のものにしたいだけの最低な奴だったのかもしれない。
いや、これが本当の僕なんだろう。
まぎれもない潤平という人間。

潤平は頼らない琴美を無理矢理マンションの一室に押し込めた。
これで、いつでも会える。これで幸せになる。そう思ったのだ。

一方琴美は結婚を申し込まれた事に対して返事が見つからないでいた。

コウタはこう言う。

「俺の目を見ろ。俺とお前は今日から契約をむすぶんだ。俺を信じろ。」

そんな風に言われていた。