それからも空想をさ迷いながらも潤平は琴美と沢山色んな所にでかけた。

妻には内緒で琴美と本当の自分を探しにいく旅にでたかったのかもしれない。

きっとこんな僕を理解しようとしてくれたのは彼女しかいない。だから離れたくない。


それが潤平の思いだった。
なにもかもが不思議だった。
琴美の側にいればこんなガラクタのような自分がまるで何か取り戻すみたいな気がしていたのだ。