「はい」


一パカッ


「わー、凛ちゃんのお弁当綺麗だね」


「あ、ありがとうございます。…先輩もお弁当なんですね」

「うん。母さんが料理得意でさ。…凛ちゃんは?もしかして自分で作ってたりする?」


「…はい。高校に入ってから作り始めたのであんまり上手じゃないですけど」


そう答えながら、大好きな唐揚げを頬張る。


「あ、そうだ。…朝の続き、聞きたい」

「今、ですか?」


「うん。…ダメ、かな?」


「いいえ。…でも、多分先輩にとっていい返事ではないので…」