「……刃、この猫どうするの?」
「そうだなー……」
刃は猫を抱き上げて、
「飼うか?」
と言った。
「首輪ないから野良だと思うし、数日位すればななにも懐くかもしれないぞ」
そ、そうかー……
「うん! あたし猫に懐かれたい!」
あたしは決意した。
「そうか。 じゃあ名前考えてくれ」
「あたしがっ!?」
「ななのセンスに任せる」
そう言って、あたしから鍵を受け取り、玄関を開けて入って行った。
ニャー
猫も刃の後へついて行った。
「名前かー……」
どういう名前にしようかなー
考えながらあたしも刃と猫の後へ続いた。