「じゃあ、俺は用も済んだし帰るな!」


「俺も」


「あたしも帰るね! 刃、留宇またねー!」


三人は手を振って帰っていった。


「あぁ」


「うん、バイバイ」


残っているのは私と刃だけだ。


「ねぇ、刃」


「何だ」


「私、感心しちゃったわ」


楽しそうに笑う私を見て、


「そうか、何かあんな事言われてカッとなっちまったかど」


刃は溜め息をつく。


「でも、言っている意味は分かったわ。 自分を大事にしろって事よね」


「そうだな」


刃は小さく笑う。


「帰ろう」


「あぁ」


私と刃は学校を後にした。


(回想シーン終了)