刃の言葉に黙っていた四人だったが、
「……刃」
「なんだ、どうしたんたよ」
刃が焦ったようにリホを見る。
よく見ると、肩が少し震えていた。
「刃、あたしを……あたしを慰めなさぁい!!」
そう言うとリホは刃に抱きついた。
「! おい、なぜ抱きつくっ!?」
「だってだってぇ、あたし刃の言葉に感動しちゃったんだもん!!」
「はぁ?」
刃は驚いたような声をあげた。
リホは抱きついたままワンワンと泣いていた。
「刃……実は俺もなんだ!!」
――ガシッ
「お前はヤメろ。 気色悪い」
「ムガーー!」
刃に抱きつこうとしたアキラを刃は左手で顔を押さえる。
それを見て、
「確かに。 あの言葉は俺も感動した。 ま、アキラみたいに抱きつかねぇけど」
ユウマは笑っていた。
私もつられて笑った。


